伊勢 興房(いせ の おきふさ、生没年不詳)は、平安時代前期の官人。姓は朝臣。官位は従七位上(または従八位上)・筑後少目。

経歴

貞観14年(872年)および元慶7年(883年)の2回にわたって渤海客使の通事を務める。いずれの際も筑後少目の官職にあった一方で、前者における位階は従七位上、後者では従八位上となっているが、記録の誤りか何らかの処罰を受けて降階されたか明らかでない。

官歴

『日本三代実録』による。

  • 貞観14年(872年) 5月22日:見筑後少目従七位上
  • 元慶7年(883年) 正月1日:見筑後少目従八位上

参考文献

  • 経済雑誌社 編『国史大系 第4巻 日本三代実録』経済雑誌社、1901年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991094。 
  • 阿部猛『日本古代人名辞典』東京堂出版、2009年。ISBN 4490107617。 

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