『フラット・アウト』(Flat Out)は、アメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールドが1989年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
スコフィールドは当時、1986年よりデニス・チェンバースらと共に活動してきた自身のグループの活動を休止し、アコースティック色やニューオーリンズ・ファンク色の強い音楽性を追求していた。本作ではミーターズの「シシー・ストラット」、ヒューイ・"ピアノ"・スミスの「ロッキン・ニューモニア」といった、ニューオーリンズR&Bの楽曲がカヴァーされている。なお、スコフィールドは過去にニューオーリンズでギグを行った際、本作でサイドマンを務めたジョニー・ヴィダコヴィッチと共演したことがあり、当時の印象に関して「スネアドラムを片手でバンジョーのように演奏して、たった一人でストリートのパレードそのものを体現していた」と語っている。
LPは9曲入りだが、CDは「フラット・アウト」が追加されて10曲入りとなり、曲順も異なる。スコフィールドは本作を最後にグラマヴィジョン・レコードを離れ、ブルーノート・レコードに移籍した。
反響・評価
アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで3位に達した。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「彼の特徴であるディストーションのかかったサウンドに反して、スコフィールドが演奏するソロの中には、ほぼバップ的と呼んでいいものもある」と評している。
トラック・リスト
特記なき楽曲はジョン・スコフィールド作。
LP
サイドA
サイドB
CD
パーソネル
トラック・ナンバーはCDに準拠。
- ジョン・スコフィールド - ギター
- ドン・グロルニック - ハモンドオルガン
- アンソニー・コックス - ダブル・ベース
- ジョニー・ヴィダコヴィッチ - ドラムス(#1, #2, #4, #5, #6, #9, #10)
- テリ・リン・キャリントン - ドラムス(on #3, #7, #8)
脚注
外部リンク
- フラット・アウト - Discogs (発売一覧)




