オースティン・ジェリエル・ジャクソン(Austin Jarriel Jackson, 1987年2月1日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州デントン郡デントン出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。
愛称はエイ・ジャックス(A Jax)。マイナー時代はA Jacks表記だったが、メジャーでは本人の知らない間にA Jax表記とされた。
経歴
プロ入り前
12歳のときにベースボール・アメリカで全国での最高の選手と紹介され、3年後の15歳のときにも紹介された。
プロ入りとヤンキース傘下時代
2005年のMLBドラフト8巡目(全体259位)でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、6月22日に契約。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビュー。40試合に出場して打率.304、14打点、11盗塁を記録した。
2006年はA級チャールストン・リバードッグスでプレーし、134試合に出場して打率.260、4本塁打、47打点、37盗塁を記録した。
2007年はまずA級チャールストンでプレーし、60試合に出場して打率.260、3本塁打、25打点、19盗塁を記録した。6月にA 級タンパ・ヤンキースへ昇格。67試合に出場して打率.345、10本塁打、34打点、13盗塁を記録した。9月にAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースへ昇格し、1試合に出場した。
2008年はAA級トレントン・サンダーでプレーし、131試合に出場して打率.285、9本塁打、69打点、19盗塁を記録した。
2009年はAAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーし、132試合に出場して打率.300・4本塁打・65打点・24盗塁を記録した。オフの11月20日にヤンキースとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした。
タイガース時代
2009年12月9日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスを交えた三角トレードによる、カーティス・グランダーソンとのトレードで、フィル・コークと共にデトロイト・タイガースへ移籍した。
2010年は開幕ロースター入りし、4月5日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たした。4月25日のテキサス・レンジャーズ戦では、コルビー・ルイスからメジャー初本塁打を記録した。この年は151試合に出場し、4本塁打41打点27盗塁、打率.293だった。BABIP.396と運にも恵まれたため、安打数はそれなりのものを得たが、三振はア・リーグ最多となる170個を記録した。また、新人王候補にもなったが、レンジャーズの守護神ネフタリ・フェリスが新人王を受賞した。
2011年は三振率が前年の27.5%から30.6%に上昇し、打率が低迷した。パワーの面では成長を見せ、リーグ最多の11三塁打を放ち、本塁打も二桁に載せた。守備では、MLBトップの守備防御点 29を記録してフィールディング・バイブル・アワードを初受賞した。
2012年は三振率を24.7%に減らし、四球率を10.9%まで増やした。1年目ほどではないが高BABIP(.371)を記録したこともあって、初の打率3割を達成した。2年連続のリーグ最多三塁打に加えて、本塁打も自己最高の16発を放った。
2013年は129試合に出場して打率.271、12本塁打、49打点、8盗塁を記録した。
2014年1月17日にタイガースと600万ドルの1年契約に合意した。開幕後は100試合に出場し、打率.273・4本塁打・33打点・9盗塁だった。
マリナーズ時代
2014年7月31日にタイガース、シアトル・マリナーズ、タンパベイ・レイズ間の三角トレードで、マリナーズへ移籍した。マリナーズ移籍後も、引き続き中堅手のスタメンで54試合に出場したが、打率.229、14打点に終わり、チームがワイルドカード争いから脱落する要因の1人となってしまった。一方で走塁面では復活し、85%の盗塁成功率で11盗塁を決めた。シーズン成績では、3年ぶりに20盗塁以上となった。
カブス時代
2015年8月31日に後日発表選手とのトレードで、シカゴ・カブスに移籍する。オフの11月2日にFAとなった。
ホワイトソックス時代
2016年3月6日、シカゴ・ホワイトソックスと1年500万ドルで契約を結んだ。この年は6月10日に左ひざ半月板損傷で故障者リスト入りすると、修復手術を受けて残りシーズンを全休した。この影響もあってMLBデビュー以来、初めて規定打席到達を逃した。最終成績は、54試合の出場で打率.254・18打点・2盗塁・OPS0.661という内容だった。中堅手の守備は、2失策・守備率.984・DRS -5と、平均を下回る守備成績だった。オフの11月3日にFAとなった。
インディアンス時代
2017年1月25日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。3月27日にメジャー契約を結んだ。この年は5月に故障者リスト入りして、約2ヶ月も戦線離脱した影響で85試合に出場にとどまったが、打率.318、7本塁打、35打点、3盗塁の成績を残した。8月1日にフェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦で、ハンリー・ラミレスの打った大飛球に追いついて捕球したが、そのまますぐ傍に設置されていたブルペンに壁を越えて転落した。これはMLB公式サイトでプレイ・オブ・ザ・イヤーに選出された。オフの11月2日にFAとなった。
ジャイアンツ時代
2018年1月22日にサンフランシスコ・ジャイアンツと2年総額600万ドルの契約を結んだ。
メッツ時代
2018年7月8日に後日発表選手または金銭とのトレードで、コーリー・ギアリン、ジェイソン・バーと共にレンジャーズへ移籍した。しかし、アクティブ・ロースターに登録されること無く、7月11日にDFA、14日に自由契約となった。
その後、7月27日にニューヨーク・メッツと契約を結び、即日でアクティブ・ロースター入りした。オフの10月29日にFAとなった。
2020年4月に、MLB復帰に興味を示していたが、それ以降契約は結べていない。
詳細情報
年度別打撃成績
- 2019年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
- 2019年度シーズン終了時
表彰
- フィールディング・バイブル・アワード(中堅手部門):1回(2011年)
- プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:1回(2011年8月29日 - 9月4日)
背番号
- 14(2010年 - 2014年途中)
- 16(2014年途中 - 2015年途中、2018年 )
- 27(2015年途中 - 同年終了)
- 10(2016年)
- 26(2017年)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 J
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Austin Jackson stats MiLB.com (英語)




